2012年12月8日土曜日

不眠を解消するためにあなたが知っておくべき知識:早朝覚醒


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◎おさらい:不眠の悩みについて

不眠の悩みはさまざまなタイプがあります。
自分の不眠のタイプを理解することで、医師に正確に症状を伝えることができます。それにより、適切な治療を受けることができます。前回記事はコチラ


◎あなたの不眠はどのタイプでしょうか?

 Ⅰ.とにかく寝つきが悪い
 Ⅱ.途中で目が覚めてしまう

 Ⅲ.朝早く目覚めてしまう
     ←今回はコレ
 Ⅳ.ぐっすり眠った感じがしない


年齢を重ねるとともに多くなってくるのが「早く目覚めてしまう」という問題。これは、起きたいと思っている時刻よりも、早く目覚めてしまうという状態です。

通常の起床時刻よりも2時間以上早く目覚めてしまう場合を問題がある状態とします。

この状態を専門用語では、「早朝覚醒」といいます。


◎早朝覚醒はどんな時に起きやすいか?


前述しましたが、高齢者になると生理的に早く目が覚めてしまう傾向があります。高齢者になると、必要な睡眠時間が短くなります。したがって、若いころと同じ就床時刻でも睡眠が必要ないため、早く目覚めてしまうのです。

また、うつ病において典型的に認められるとされていますが、うつ病の場合はその他の不眠のタイプがみられることも少なくありません。


◎睡眠の病気が原因である可能性も・・・

その他には、体内時計の乱れが早朝覚醒の原因となることもあります。専門的には睡眠相前進症候群といいます。体内時計が前倒しになっている状態です。

今回は原因については深く触れません。まずは、あなたの不眠のタイプを知ることが大切です。


とても厄介な早朝覚醒。
この状態が持続することはとても苦痛です。この苦痛をとるために、あなたがすることはひとつ。医師に早朝覚醒があると伝えてください。そうすることで、医師はそれにあった治療を選択してくれることでしょう。

例えば、高齢者の早朝覚醒であれば、睡眠薬を処方する前に、遅く床につくことを勧めてくれるでしょう。また、うつ病を疑えば、専門医へ紹介となるのではないでしょうか。



【今後の予定】



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2012年11月29日木曜日

不眠を解消するためにあなたが知っておくべき知識:中途覚醒

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◎前回のおさらい:不眠の悩みについて

不眠の悩みはさまざまなタイプがあります。
自分の不眠のタイプを理解することで、医師に正確に症状を伝えることができます。それにより、適切な治療を受けることができます。前回記事はコチラ


◎あなたの不眠はどのタイプでしょうか?

 Ⅰ.とにかく寝つきが悪い
 Ⅱ.途中で目が覚めてしまう
     ←今回はコレ
 Ⅲ.朝早く目覚めてしまう
 Ⅳ.ぐっすり眠った感じがしない



日本では成人における不眠の訴えの中では最多という報告もある「途中で目が覚めてしまう」という問題。これは、眠りについたあと、翌朝起きるまでの間に何度も目が覚める状態です。睡眠の維持の障害と言われています。

回数で言えば、一晩に2回以上の目覚めは問題となってきます。

この状態を専門用語では、「中途覚醒」といいます。


◎中途覚醒はどんな時に起きやすいか?


2012年11月24日土曜日

不眠を解消するためにあなたが知っておくべき知識:入眠障害


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◎前回のおさらい:不眠の悩みについて

不眠の悩みはさまざまなタイプがあります。
自分の不眠のタイプを理解することで、医師に正確に症状を伝えることができます。それにより、適切な治療を受けることができます。前回記事はコチラ


◎あなたの不眠はどのタイプでしょうか?

 Ⅰ.とにかく寝つきが悪い     ←今回はコレ
 Ⅱ.途中で目が覚めてしまう
 Ⅲ.朝早く目覚めてしまう
 Ⅳ.ぐっすり眠った感じがしない

眠れないというの悩みの中で、最も頻度が高いとされてきた「寝つきが悪い」というものです。ベッドに入ってから眠りにつくまでの時間が長いということです。

時間にすれば、眠りにつくまでに30分以上かかる場合です。

この状態を専門用語では、「入眠障害」といいます。


◎入眠障害はどんな時に起きやすいか?

2012年11月17日土曜日

不眠を解消するためにあなたが知っておくべき知識

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あなたは眠れないという悩み抱えていませんか?

眠れない=不眠の悩みを抱える人はとても多くいます。日本の一般人口の2割以上の方が不眠の症状を訴えているというデータもあります。

しかし、自分の眠れないという悩み(不眠の症状)を医師に詳しく説明することができる方はとても少ないと感じています。


不眠の症状や原因はさまざま

不眠または不眠症は原因が人それぞれですし、さまざまなタイプの不眠症状があります。原因やタイプによって治療も変わってくるのですが、それをあなた自身が説明できないと適切な治療を受けることができません。



間違った診断と治療につながります


2012年11月15日木曜日

まずは3日間お試しください!手間を掛けず「いびき」を消す方法

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あなたは、いびきをかきませんか?


いびきについては、以前の記事で少しまとめました(コチラ)。狭くなった気道に空気が流れ込むことで、ゴォーーーっと音がするのが「いびき」です。

そのいびきを簡単に防ぐ方法があるのを御存知ですか??


今回はその方法をご紹介します。



「いびき」の原因は何?

いびきは、太った中年の男性に多いという印象ですが、最近では若い女性にも多くみられます。
これは日本人の顔の骨格に原因があります。細身であごが小さい顔。舌や喉の周りの肉が気道を狭めやすい構造なのです。


まずは「いびき」のマネをしてみましょう

豚鼻といいますか、鼻の奥を鳴らす感じです。できますか?
起きている時にいびきのマネができる人は、寝ている時にいびきをかいている可能性があります。

では、次に口を閉じて同じようにマネをしてみてください。

2012年11月13日火曜日

24時間社会で不規則な生活だからこそ見直したい睡眠

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あなたはなぜ眠るのでしょうか?


夜になれば自然に眠気がきますし、明るくなれば目が覚めます。私たちは人間は、人生の中で1/3は眠っているのです。
そんな毎日必ずやってくる睡眠について、私たちは深く考えたことはがほとんどありません。私も睡眠医療に関わるまでは「日々の体の疲れをとる」くらいにしか考えていませんでした。

今回は、ヒトはなぜ眠るのかについて考えてみたいと思います。




睡眠の役割

睡眠の役割をひとことで言えば、脳と身体を疲れをとるということです。その中で特に重要なのが、脳の疲れをとること。

身体の疲れは、じっと横になって休んでいれば、ある程度とれるのですが、脳の疲れは違います。

脳の疲れは、眠ることでしかとることができないのです。

脳は起きている間、絶えず働き続けています。休むことはありません。一日中働き続ければ、疲れてくるのは当然です。休息が必要になってきます。

その休息が睡眠なのです。



より良く生きるために眠る

脳の疲れをとることが睡眠の役割であることは理解できました。
では、なぜ脳の疲れをとらなければいけないのでしょうか?

それは、日中のパフォーマンスを最大限にするためです。
ヒトは眠るために生きているのではなく、活動するために生きています。活動を充実させるために、眠るのです。

活動というのは、生きるということ。
ヒトはより良く生きるために眠るということです。



あなたの睡眠は?

より良く生きるための睡眠、あなたはないがしろにしていませんか?
あなたの日々の生活を振り返り、考えてみましょう。

今やるべきことが見えてきますよ。



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2012年11月10日土曜日

快適睡眠を追求!オススメ書籍ページがオープン

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快適睡眠を追求したいあなたへ

準備中だった「オススメ書籍」ページをオープンしました。
このページでは、睡眠を扱う仕事をしている当委員会が厳選した快適睡眠を追求するためのオススメ書籍をご紹介します。

まずは3冊ご紹介しますが、順次増やしていきます。
睡眠に問題を抱えている方やさらに質の良い睡眠を求める方は一度、お立ち寄りください。


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2012年11月8日木曜日

ビジネスマン必見!あなたが知っておくべき5つの快適睡眠法

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快適睡眠


働き盛りのあなたは、何より仕事が大切なはずです。
しかし、極度の睡眠不足では仕事のパフォーマンスが落ちることはご自身の経験からわかっていることと思います。
生き生きと仕事に取り組んでいくためには、快適な睡眠をとることが不可欠です。

今回は、そんなあなたへ快適な睡眠をとるための方法をお伝えします。
日々の暮らしの中にこれらの方法を組み込み、さらにパフォーマンスの向上を目指しましょう。



快適睡眠法その1 朝日と朝ごはんで体内時計をリセット

睡眠は、体内時計により調節されています。
ヒトの体内時計は、約25時間。起床後に朝日を浴びることにより、その体内時計を24時間にリセットします。ヒトは体内時計がリセットされてから、14〜16時間後に眠る準備を始めます。
快適な睡眠を得るためには、その日の朝にしっかり光を浴びることが大切です。

朝食をしっかり食べることも重要です。
それにより、朝の目覚めを良くします。シャキっと目覚めれば、日中活発に動くことができます。

毎日決まった時間に起きて光を浴び、しっかり朝食をとりましょう。

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快適睡眠法その2 積極的な昼寝とカフェインで眠気スッキリ

昼食後の15時までの間に、15〜30分くらい昼寝をしましょう。午後の眠気を一気に吹き飛ばしてくれます。
ポイントは、15時前にとることと30分以上寝ないことです。長い昼寝と遅い昼寝は、夜の睡眠を妨げることになってしまします。

昼寝前には、コーヒーなどのカフェインを摂取しましょう。
昼寝が終わる頃に、カフェインの覚醒効果が現れて、スッキリ起きられます。

積極的な短時間の昼寝をしましょう。

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快適睡眠法その3 夕方の適度な運動で寝つき良好

夕方の適度な運動は、寝つきを良くします。
運動により体温を少し上げてやることで、自然な眠りをもたらします。

最近は仕事が終わってから、体力づくりのためにジム通いやマラソンブームにのって、夜に走りこむビジネスマンが増えています。しかし、これには問題があります。
残業後などの夜遅くの激しい運動は、体を興奮させてしまいます。また、ジムで明るい光を浴びると自然な眠気がきません。この両方の影響で夜の運動は寝つきを悪くします。

18時までの運動を心がけましょう。



快適睡眠法その4 ぬるま湯入浴も寝つき良好

毎日、しっかり湯船につかりましょう。
先程も体温について触れましたが、ヒトは体温が下るときに眠くなってきます。下がりやすくするために、体温を上げてやりましょう。
この時のポイントは、熱すぎるお湯につからないことです。熱すぎると体温を上げすぎてしまい、逆に寝つけなくなります。

就寝時刻の1時間半くらい前に、39℃程度のぬるま湯につかりましょう。



快適睡眠法その5 禁カフェイン、禁煙、禁酒でぐっすり睡眠

寝る前に快適睡眠を妨げるものの摂取を控えましょう。
カフェインには覚醒効果があります。就寝4時間前から摂取を控えましょう。
喫煙も寝つきを悪くします。就寝1時間前から禁煙しましょう。
寝酒は寝つきを良くしますが、睡眠の質を悪くします。途中で目覚めたり、眠りを浅くします。寝酒をやめましょう。

関連記事はコチラ


忙しいビジネスマンが、さらにパフォーマンスを上げて仕事をするための睡眠法を5つご紹介しました。

睡眠不足を自慢する時代は、過去の話です。
快適な睡眠をとることで効率よくミスなく仕事をすることができます。きっと、あなたは明日からパワフルに仕事をこなしていることでしょう。


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2012年11月6日火曜日

睡眠時無呼吸症候群ってどこに受診するの?診断に関する落とし穴

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いびきや無呼吸の指摘があった場合、あなたはどうしますか?

呼吸のことだから、呼吸器科?
いびきは鼻やのどの問題だから、耳鼻科?


今回は睡眠時無呼吸症候群はどこに受診したらいいかについてまとめてみます。


睡眠時無呼吸症候群を診てもらうには、どこに受診すべき?

呼吸器内科や耳鼻科、最近だと循環器内科などが、この病気を診ることができますとホームページなどで宣伝しています。では、そこに受診すればいいのでしょうか?

答えは、△です。

この病気を十分に理解しておらず、診療されている医師が多くいるからです。
睡眠時無呼吸ではないと診断されていた方が、別の病院に受診したら重症の睡眠時無呼吸症候群であったということがよくあります。


この病気を診断するのスタンダード検査の終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)をやらずして、判断している医師が多くいます(PSGについては、次回解説します)。

簡単な検査を行い、それで異常がなければ無呼吸でないとするのです。

簡単な検査とは、睡眠中の呼吸をモニターする検査です。
呼吸の乱れが、どれくらいあったかで重症度を決める検査ですが、これには問題があります。



睡眠時無呼吸症候群は睡眠の病気です

簡単な検査の問題点とはいったい何でしょうか?
それは、睡眠の評価をしていないことです。

睡眠時無呼吸症候群を正しく診断をするためには、呼吸の乱れ睡眠の乱れ(脳波の乱れ)の両方をチェックしないといけません。
しかし、簡単な検査では、睡眠の乱れをチェックできません。そのため、重症の方が正常・軽症などと診断されてしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群という病名からわかるように、睡眠の病気なのです。
睡眠の評価をせずして、診断するというのはおかしいと思いませんか?



結局、どこに受診すればいいのですか?

睡眠の病気を専門に診ている医療機関を受診しましょう。

日本には、日本睡眠学会という学会があり、そこで専門の医療機関を認定する制度があります。その睡眠学会認定医療機関を受診することが、質の高い睡眠医療を受けることができるのです。睡眠検査のスタンダードのPSGをもちろん行なっており、その後の治療やフォローの質が確保されていると思います。


今回は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合にはどこに受診したらいいかについてまとめました。この病気は睡眠の病気なので、睡眠専門の医療機関で診てもらうことが、より良いということ。一般病院では、誤診の可能性も否定出来ないということです。

過激な発言かもしれませんが、日々感じていることをまとめてみました。みなさんの参考になれば幸いです。



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2012年11月5日月曜日

あなたが阻害要因!?子供の成長を決めるのは、やはり睡眠

トップページ > 子供の眠り > あなたが阻害要因!?子供の成長を決めるのは、やはり睡眠




あなたのお子さんは何時に寝ますか?



24時間社会、夜型化

近年、24時間社会で大人の生活が夜型化しています。それが子供たちの生活習慣にも影響を及ぼしているようです。

その中で最も気になる点は、睡眠習慣です。

大人社会の夜型化の影響で、子供たちの生活も夜型化が進んでいます。夜型化により遅寝となり、睡眠不足の子供たちが増加してきています。

子供たちの眠りの問題は、「カラダ」「ココロ」に影響を及ぼします。子供たちの健康を守るのは大人の役割です。

「寝る子は育つ」は、正しいのです。

今回は子供の眠りの問題について、少しみてみたいと思います。


両親のライフスタイルは、子供に直接影響を及ぼします。
親の就寝時刻の遅れは、子供の就寝時刻の遅れにつながります。

最近の調査でこんなデータが示されました。


小学校6年生の就寝時刻についてです。平日の22時以降に寝る子供は5割以上、このうちで23時以降に寝る子供は2割ほどいるのです。
文部科学省 平成24年度全国学力・学習状況調査


衝撃的なデータです。
ほとんどの子供が睡眠不足となっているのではないでしょうか?


子供の睡眠

急激に発達する子供の脳と身体。子供にとって睡眠は、大人以上に重要です。
子供の睡眠は疲れをとるだけではありません。成長ホルモンが分泌され、健康な身体を作ります。また、睡眠中に日常で学習したことを整理し、記憶の定着を図ります。

子供たちが睡眠不足になるということは、「カラダ」「ココロ」の成長を妨げることとなるのです。


子供の睡眠を守るのは

それを妨げている原因は、大人のライフスタイルです。
子供たちの成長を阻害している原因が自分たちにあることを自覚することが重要であると考えます。

そして、子供たちの成長に重要な睡眠についての知識を深め、対処していくことが今後必要になってくると思います。



本日の処方箋

  • 子供たちの睡眠は、「カラダ」と「ココロ」の成長に重要であることを大人が理解する。
  • 現代の子供たちは、睡眠不足であることを理解する。
  • 子供の眠りを守るため、両親も早寝する。


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2012年11月2日金曜日

それでもあなたは放置しますか?身体に、社会に影響を及ぼす睡眠時無呼吸症候群

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さて、睡眠時無呼吸症候群を放置していたらどうなるのでしょうか?

簡潔に言うと、生活習慣病になり早死する可能性が高いということです。

睡眠時無呼吸症候群は上の画像で示したように、様々な病気を引き起こす根源と言えます。病気のみならず、睡眠不足による集中力の欠如などから労働災害に結びつくことも指摘されています。今回は、そのリスクと合併症についてみていきたいと思います。

睡眠時無呼吸症候群の原因・症状はコチラ


睡眠時無呼吸症候群のリスク

  • 起きた時の頭痛・頭重感
  • 倦怠感
  • 眠気
  • 集中力低下
  • 記憶力低下
  • 交通事故
  • 生産性の低下
  • 労働災害

特に最近注目されているのは、交通事故の危険性です。
新幹線の居眠り運転の事例が示すように、睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠不足になり居眠り運転の確立が高くなります。その結果、交通事故を起こすのです。

過去の研究データから、睡眠時無呼吸症候群の方の居眠り運転による事故発生率は、健常者に比べ7倍高いことがわかっています。
Findley  L 1989

最近(2012年7月)も東京税関の職員が乗った車がトラックに追突され、6人が死傷した事故がありましたが、この時のドライバーも睡眠時無呼吸症候群の症状があったとういことでした。



睡眠時無呼吸症候群の合併症

  • 高血圧
  • 心不全
  • 心筋梗塞・狭心症
  • 夜間突然死
  • 脳梗塞
  • 糖尿病
  • うつ病

睡眠中に無呼吸になるため全身が酸欠状態となり、全身にストレスがかかります。そのため、睡眠時無呼吸症候群の方は、上記の合併症になる確立が健常者と比べて高くなっていることが証明されています。

お薬(降圧剤)を飲んでも血圧が下がらない高血圧は、睡眠時無呼吸症候群を疑うことも必要です。治療をするだけで血圧が下がることもわかっています。


ここに示した以外にも、様々なリスクがある睡眠時無呼吸症候群。あなたは放置しておけますか?

今回は、睡眠時無呼吸症候群を放置しておいたらどうなるのかということで、リスク・合併症をまとめました。
この病気がご本人の健康や社会に様々な影響を与えることがご理解いただけたことと思います。


しかし、この病気の治療法はすでに確立されています。
しっかり治療すれば、健常者と変わらず生活できるのです。

次回は、睡眠時無呼吸症候群の診断についてまとめます。


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2012年11月1日木曜日

健康管理は人任せではダメ!睡眠の病気が学べる場所

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睡眠の病気は、100種類を超えると言われています。
ありふれたもの(睡眠時無呼吸症候群や不眠症)から、珍しいものまで様々です。


しかし、日本では睡眠の病気についてはあまり知られていません。医療従事者でもほとんど知らないのです。なぜなら、睡眠についての教育が全くなかったからです。

最近になって、ようやく医師国家試験に睡眠の病気についての問題がでてくるようになったそうです。ということは、現在、かかっているお医者さんは睡眠の病気を知らない可能性が高いということです。


例えば・・・
患者さんが「眠れない」と言えば、睡眠薬を処方します。しかし、睡眠時無呼吸症候群で眠れない感じがあった場合に、睡眠薬の処方はNGです。病状が悪化してしまうからです。
多くの場合、睡眠時無呼吸症候群があるかないかを確認せずに処方してしまいます。


では、どうしたら良いでしょうか?

受診する側が、賢くなるしかないのです。
自分の状態を確認し、適切な医療機関を受診することが大切となります。医師やその他の医療従事者任せではダメなのです。

そのためには、病気や治療についての知識をつけないといけません。健康に生きるためには、それなりの努力が必要ということです。
患者も賢くなることで医師も必死に勉強し、レベルが上がるでしょう。患者が適切な治療を受けることができるようになります。


そこで、このブログにて睡眠の病気が学べる場所を提供します。コチラ
現在は、いびき・睡眠時無呼吸症候群(大人)についてまとめ中です。毎日投稿を心がけていますので、どんどん情報が増えていくと思います。

まずは、身近な病気から始めていきたいと思います。
病気を正しく理解し、対処することができれば、よりよく生きることができるはずです。

少しでもみなさんのお役に立てればと思います。


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 あなたしか知らない!ベッドパートナーの病気のサイン
 あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【原因編】
 あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【症状編】



2012年10月31日水曜日

あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【症状編】

トップページ > 病気の話 > あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【症状編】



みなさんは、こんな症状ありませんか?


  • 大きないびき
  • 寝汗がひどい
  • 寝相が悪い
  • 何度もトイレに起きる
  • 日中のだるさ
  • 頭痛、頭の重さ
  • 日中の眠気

これらは、睡眠時無呼吸症候群の症状です。当てはまるものはありませんか?


前回は睡眠時無呼吸症候群の原因についてまとめました。
睡眠中の気道の閉塞が無呼吸で、原因としては肥満やあごが小さいなどがあります。詳しくはコチラ


今回は、睡眠時無呼吸症候群の「症状」に注目してみたいと思います。


大きないびき
いびきは、気道が狭くなり、そこを空気が通ることで振動し生じる音です。いびきは気道が狭くなっていることのサインです。

寝汗がひどい・寝相が悪い
睡眠時無呼吸症候群の方は、首を絞められて寝ているのと同じ状態を繰り返しています。そのため、苦しくなり寝汗をかき、寝相が悪くなります。

何度もトイレに起きる
睡眠時無呼吸症候群の方は心臓に負担がかかり、利尿ホルモンがでて、排尿回数が増えることがわかっています。

日中のだるさ
睡眠中に呼吸が止まることで苦しくなり、脳が危険を感じ目覚めます。その状態を繰り返しているため、休息が十分にとれず、日中に疲れが残ってしまいます。
「眠れない感じ」と「だるさ」が重なるとうつ病と間違えられることがあります。→関連記事

頭痛・頭の重さ
睡眠中の無呼吸によって酸欠状態になることで、起きた時に頭痛や頭の重さを感じます。

日中の眠気
睡眠中に脳が目覚めることを繰り返すため、睡眠がコマ切れになってしまいます。そのため、7時間眠ったと思っていても、実際にはもっと少ない時間しか眠れていないのです。


以上の症状が、睡眠時無呼吸症候群の典型的なものです。

歳のせいで「疲れがとれなくなってきた」「夜間頻尿になってきた」と考えがちです。
しかし、これらの症状がある方は睡眠時無呼吸症候群を疑ってみるのもいいかもしれません。適切な診断と治療で症状が劇的に改善することがあります。


次回は、睡眠時無呼吸症候群を放置しておいたらどうなるの?をテーマにしてみたいと思います。


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あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【原因編】
あなたは大丈夫?うつ病と間違われやすい病気の存在





2012年10月30日火曜日

あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【原因編】

トップページ > 病気の話 > あなただけが知っている!ベッドパートナーの病気のサイン【原因編】




睡眠時無呼吸症候群とは、一体どんな病気なのでしょうか?


睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に息が止まること。
そして、それによって日常生活に様々な障害(症状)を引き起こす病気です。


今回は、睡眠時無呼吸症候群の原因について記事にしたいと思います。


では、なぜ睡眠中に息が止まってしまうのでしょうか?


前回の記事で「いびき」について少し触れました(コチラ)。

いびきは、睡眠中に気道(空気の通り道)が狭くなり、そこを空気が通ることで振動し音がすると説明しました。無呼吸の場合は、その気道がほとんど閉塞しているために起こります。

睡眠に仰向けで寝ると重力の関係で、舌や喉周辺の組織が気道を狭くします。睡眠中に筋肉が緩むことも、気道を狭くする原因となります。

これに加え、以下のような項目がある方は気道が狭くなりやすく、閉塞してしまう(無呼吸になる)可能性が高いと言えます。

 ① 太っている
 ② 首が太くて短い
 ③ 加齢による筋力の低下
 ④ 舌などが肥大している
 ⑤ あごが小さい、後退している
 ⑥ 口呼吸


以上をまとめますと、睡眠中にはどんなヒトでも気道が狭くなるが、「肥満」「あごが小さい」などがあると、無呼吸になってしまうということです。

ご自身、ベッドパートナーがこれらの項目に当てはまるようだと、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるかもしれません。

ただし、無呼吸であっても日常生活に支障をきたしていない場合もあります。
その場合は、睡眠時無呼吸症候群とは診断されないこともあります(後日詳しく説明します)。


睡眠時無呼吸症候群の原因については、理解いただけたでしょうか?
わからない点はありましたら、お気軽にコメントしてください。


そして、次にでてくる疑問は日常生活に支障をきたしているというのは、どういうことか? ということです。


次回は、睡眠時無呼吸症候群の症状についてまとめてみたいと思います。


前回までの記事はコチラ

2012年10月29日月曜日

あなたしか知らない!ベッドパートナーの病気のサイン

トップページ > 病気の話 > あなたしか知らない!ベッドパートナーの病気のサイン



あなたのベッドパートナーは「いびき」をかきませんか?

「いびき」は自分で気づくことができません。ほとんどの場合、第三者(ベッドパートナー)からの指摘で知ることになります。

「いびき」は、睡眠中に空気の通り道の気道が狭くなり、息をするときにそこ(狭くなった気道)が振動することにより発生する音です。「いびき」をかくということは、睡眠中に気道が狭くなっていることを示しています。


では、睡眠中に「息が止まる」ことはないでしょうか?


これは、睡眠時無呼吸です。
文字通り睡眠中に息が止まる状態ですが、これによって日常生活に様々な障害(症状)を引き起こすものを睡眠時無呼吸症候群と言います。


2003年2月26日、新幹線の居眠り事故(オーバーラン)で注目を集めた『睡眠時無呼吸症候群』。太ったヒトに多いと思われがちですが、それは間違いかもしれません。


あのためしてガッテンでは「日本人の8割が危険!」と睡眠時無呼吸症候群はとても身近な病気と紹介されています。


みなさんも実は睡眠時無呼吸症候群かも?


そんな身近な「睡眠時無呼吸症候群」ですが、意外と知られていないのも事実です。どんな病気なのか?原因は?症状は?放っておいたらどうなるの?治療は?などなど。


そういった疑問を解決するべく今後、数回にわたり睡眠時無呼吸症候群について投稿していきたいと思います。


興味がある方は、ぜひ御覧ください。
毎日ブログの更新を目指していますので、次回は明日に・・・



関連記事はコチラ



2012年10月28日日曜日

睡眠力向上委員会お悩み相談室を開設しました!





この度、睡眠力向上委員会Blog内に、お悩み相談室を開設しました。

過去の記事を、お悩み別に分類しています。


  • 眠れない・・・
  • 眠い・・・
  • 疲れがとれない・・・
  • うつっぽい・・・  など


各記事には、お悩みに対する処方箋を載せてありますので参照ください。

記事をどんどん充実させていき、みなさんの睡眠力をアップに貢献していきたいと思います。


ご要望などありましたら、コメントしてください。
できる限りお応えしていきたいと思います。


2012年10月27日土曜日

ダイエットの基本は「食事」と「運動」ではない!効果的にやせるためにはまずコレを実践しよう

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みなさん、ダイエットに成功していますか?



ダイエットの基本は、「食事」「運動」というのが定説です。
食べる量を減らして、よく動く。そうすれば、やせるんだろうと誰もがわかっています。


しかし、実際はどうでしょう。
頭でわかっていても食べてしまったり、疲れて運動できなかったりと、なかかなダイエットがすすまない現状がありませんか?

実は、ダイエットの基本にはもうひとつ追加しなければいけない重要事項があるのです。それを実施することで、効率よくダイエットが行えるのです。

今回は、ダイエットの基本のさらに基本をみなさんにお教えしたいと思います。



眠って、やせよう!!

さっそく、答えをお教えします。

それは『睡眠』です。

なんで、睡眠がダイエットの基本なのか疑問に思う方がいるかも知れません。

睡眠とダイエットがどう結びつくの?
寝ない方がいいの?
寝た方がいいの?

それでは、順にみていきましょう。


寝不足=太りやすい

7~9時間眠るヒトに比べて、睡眠不足のヒト(4時間以下)は73%も肥満になりやすく、5時間睡眠では50%が、6時間睡眠の場合でも23%太りやすいといういという報告があります。



コロンビア大学:National Health and Nutrition Examination Survey

睡眠不足になると、食欲を亢進するホルモンが増え、食欲を抑制するホルモンが減ると言われています。

睡眠不足だと、これらの影響で食べてしまうのです。
食べてはいけないとわかっているのに・・・


運動については、どうでしょう?
睡眠不足だと日中に眠気があったり、だるさが残るため運動しようと思っても、運動できません。逆に、寝過ぎても頭がボーっとして動けません。

寝不足も寝過ぎもよくないわけです。



【本日の処方箋】


眠って、やせよう!!

やるべきことは、すでに見えてきましたね。
十分な睡眠時間の確保をしましょう。7〜8時間くらいが理想。

『睡眠』は土台

ダイエットの基本の「食事」「運動」をうまく機能させるためには、まず『睡眠』をとること。十分な睡眠をとったうえで、ダイエットに臨みましょう。

食事を制限したり、運動をしたりするより、楽にできると思いませんか?


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